最近、過度なダイエットや偏食によってタンパク質不足に陥る方が急増しています。
タンパク質が不足すると体だけでなく、もちろん肌にも影響します。
タンパク質は私たちの身体の約20%(水分60%、その他20%)を占めて、私たちとは切っても切り離せない、重要な栄養素です。
ですから、健康的に美しくなるためにはタンパク質は必要不可欠なのです。
今回はタンパク質不足が与える肌への影響を検証し、効率的に摂れるタンパク質の摂取方法をご紹介します。
タンパク質が必要な理由
タンパク質とは私たちの身体には欠かせない栄養素で主にアミノ酸から出来ています。
タンパク質は、筋肉や内臓をはじめとして皮膚や爪、毛髪といった体のすみずみにいたる部位を形成してくれるため、とても重要なものです。
厚生労働省によると、一日あたりの平均必要量は成人男性で50g、成人女性で40gと言われています。
タンパク質40gを摂取するのは3食をバランス良く食べれば難しいことではないですが、最近では偏食などによってタンパク質の摂取量が減ってきていると言われています。
タンパク質不足の症状とは?
タンパク質は肌や髪や爪の材料でありながら、同時に内臓や、筋肉の材料でもあります。
摂取したタンパク質には、体の中で使われる優先順位があり、生命維持に重要な内臓から優先して使われていきます。
そのため皮膚や髪の優先順位は最も低いため、タンパク質が十分に摂れていないと、肌や髪や爪まで、タンパク質が届かないのです。
ここでは、タンパク質が不足することで起こりうる症状をご紹介します。
肌のハリツヤが失われる
コラーゲンを構成しているたんぱく質が不足すると、肌のハリやツヤが失われます。
また、新陳代謝を妨げることで、肌が老化し、たるみやくすみなどの老化が進んでいきます。
病気にかかりやすい
タンパク質は免疫抗体の原料にもなっています。
そのためタンパク質が不足すると、体力がなくなり、疲れやすくなり、免疫力も損なわれてしまいます。
抜け毛、薄毛に悩まされる
髪の毛の大部分はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されています。
ケラチンは20種類あるアミノ酸の種類のうち一部が結合して作られる成分。
そのため、十分にタンパク質が摂れていないと枝毛や切れ毛の原因にもつながります。
丈夫な髪の毛を作るどころか、薄毛を招く可能性もあります。
痩せにくい体質になる
筋肉を作る材料となるのはタンパク質です。
実は臓器も筋肉でできています。
低カロリーの食事や高脂肪の食事を続けて体内のタンパク質が不足すると、基礎代謝量が落ちて太りやすく痩せにくい体質になります。
タンパク質の上手な摂り方
しなやかな筋肉を付けたい方はタンパク質を取ることが必須です。
どんなに筋トレを頑張ってもタンパク質がなければ正しく筋肉をつけることはできません。
次はタンパク質を効率的に摂取する方法をご紹介します。
炭水化物を摂る
人間にとって主要な栄養素といえば炭水化物、脂質、タンパク質です。
この三つが一緒になることで栄養素がしっかりと体内に行き届きます。
炭水化物を摂ると太るとよく言われていますが、これは間違いです。
炭水化物も必要なエネルギーです。
炭水化物もとりながら一緒にタンパク質も取るのが理想的だと言えるでしょう。
サプリメントを服用する
ダイエット中でタンパク質と一緒に脂質や糖質を摂ってしまうのを避けたい方や、もっと効率良くタンパク質を摂取したい方はプロテインやアミノ酸のサプリメントを取り入れると良いでしょう。
一回分の摂取カロリーは、プロテインもアミノ酸のサプリメントもあまり高くないので、ダイエット中の方でも安心です。
忙しい方でも気軽に必要なタンパク質を補うことができます。
まとめ
タンパク質は私たちの身体の維持に必要不可欠な栄養素です。
不足してしまうと肌だけでなく、健康にも影響します。
手遅れにならないためにも、自分のライフスタイルに合わせて摂取方法を考えて、取り入れましょう。