シワの原因と種類別の対策を徹底解説

 シワができる原因

 

シワは乾燥によってできると思われがちですが、実際には真皮のコラーゲンやエラスチンと呼ばれるタンパク質の一種の弾力繊維が変性・減少することが主な原因です。

シワには段階があり、第一段階は「ちりめんジワ(小じわ)」という細かいシワで乾燥すると目立ちます。ただし、肌が潤うと目立たなくなる程度なので、まだ軽い段階の症状と言えます。

次は顔の動きに合わせてできる「表情ジワ」で若い肌なら表情が戻れば見えなくなるのですが、年齢を重ねるごとに深くなり、元に戻らなくなっていきます。

そして最終的に真皮のコラーゲン繊維が変性したり断裂したりすると、深いシワが刻まれていきます。

コラーゲン線維は肌の弾力をつかさどっているもので、年齢とともにだんだん弾力を失い量自体も減ってしまいます。そのため、今までは戻っていた表情ジワが、元に戻らなくなってしまうことに。

さらにコラーゲンの減少とともに真皮が薄くなり、シワができやすい環境になります。こうして刻まれた深いシワはセルフケアで消せません。食事からコラーゲンをとってもそのまま肌のコラーゲンにはならないので、予防には不十分です。

真皮のシワができるのを遅らせるためには、皮膚科学基準の正しいアンチエイジングケアが必要になってくるのです。

 ちりめんジワには保湿成分

 

目元に出現する浅く薄いシワ、通称ちりめんジワの原因は乾燥です。

これは大人だけでなく子供にもよく見られます。解決策としては朝晩のスキンケアでしっかりと保湿をすること。セラミド配合の保湿美容液などで角層に水分を与えつつ、クリームなどで油分もプラスしておきましょう。

また、このちりめんジワを放っておくと、真皮のシワに進行すると思われがちですが、これらはまったくの別物です。子供によく見られるちりめんジワは、放っておいても真皮のシワに進行しないですよね。

あくまで、ちりめんジワの原因は乾燥なので、もし保湿をしっかり行っても解消されない場合はすでに表情ジワや真皮のシワに進行していると考えられます。その場合お手入れをアンチエイジングケアにシフトしなければなりません。

 真皮のシワにはアンチエイジング化粧品

 

真皮のシワは、今まで元に戻っていた表情ジワが元に戻りにくくなっていき、徐々に深く刻まれたもの。原因は真皮にあるコラーゲン線維などが弾力を失うから。このようなコラーゲン線維の変性には加齢だけでなく紫外線も大きな影響を及ぼしています。

対策法としては、コラーゲンの量を増やす作用のあるレチノールやビタミンC誘導体などを配合した化粧品を取り入れるといいでしょう。これらの化粧品は、シワはもちろんたるみなどにも効果的なので1本持っておくと重宝します。

さらに、UVカットを万全に行うことも重要。深くなってしまったシワを完全に消すのは至難の業なので、しっかり予防しましょう。

首の横ジワを気にするあまり、首にクリームなどをたっぷり塗る人もいますが、じつはあまり意味がありません。首のシワが目立つのはもともとの骨格による問題が大きいからです。頚椎という首の骨や、それに沿って並ぶ軟骨などが皮膚の下にあり、その凹凸によってシワができやすいのです。またマッサージなどで引っ張ると、よけいにシワができるので注意しましょう。

 シワに有効な成分

 

シワに有効な5つの成分は以下の通りです。

 ビタミンC誘導体

リン酸型ビタミンCなど、ビタミンCを肌に吸収しやすい形に変えたものです。美白作用もあり、わずかですが皮脂を抑える効果もあるのでニキビ予防や毛穴対策などにも有効。ニキビの炎症を抑えるのにも役立ちます。

 レチノール

ビタミンAの一種で、もともと人間の体内にあるものです。線維芽細胞に働きかけて真皮のコラーゲンを増やす作用があります。やや刺激が強いので、使い始めは効きすぎると肌がカサつくこともありますが、使い続けるうちに落ち着いてきます。

 AHA

ピーリングコスメに配合されている成分で、グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などがこれにあたります。石けんパック、拭き取り化粧品など、いろいろなものに配合されていますが、もっとも使いやすいのは石けんタイプ。拭き取りタイプはやや刺激が強く、週1〜2回の使用から開始し、慣れてきたら回数を増やすといいでしょう。

 ナイアシン(ビタミンB3)

肌代謝を活性化し、肌にハリを出す成分。ニキビにも有効で、刺激が少なく使いやすいので、肌が弱いけれどアンチエイジング化粧品を試してみたいという人向きです。

 抗酸化成分

油溶性甘草エキス、オウゴンエキス、各種植物ポリフェノールなどの植物エキスが用いられ、それぞれアンチエイジング効果が期待できます。

 マッサージで肌を活性化

 

まず角層が乾燥していて硬いと、シワはより目立つという特徴があります。そこで、しっかり保湿を行い、角層をやわらかい状態に保っておくのがシワ予防のポイントです。

さらに、ちりめんジワも、表情ジワも、真皮のシワもできてしまう要因に代謝の悪さが絡んでいます。代謝を上げるには、マッサージが一番有効です。なぜかというと、肌全体の血液循環や、線維芽細胞の代謝や皮膚をつくる表皮細胞などをまとめて活性化できるので、総合的なアンチエイジング効果が期待できるのです。

ただし、真皮のシワにまで進行してしまっていると、改善はなかなか難しくなりますので、早め早めにケアしていくことが何より重要。

自己流のマッサージでは不安という人には、美顔器でのケアもオススメです。最近では自宅で使える美顔器が数多く発売されていて、中でも超音波の美顔器は微振動が肌の奥にまで届き、真皮を活性化させる効果があるのでシワやたるみのケアなどに取り入れるといいでしょう。

 普段の生活からシワ予防を意識しよう

 

紫外線や間違ったスキンケア、ストレスやタバコ、食品添加物、油っこい食事なども、肌の老化を進行させることに繋がりシワの原因になってしまいます。

これらは自分が意識することでも摂取を抑えたり回避できるので、いつまでも肌を若々しく保ちたいという人は自分の生活を一度見直してみてください。

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