睡眠不足になると、体が疲れるだけではありません。
美容にも健康にも、多大な影響を及ぼしてしまいます。
最悪の場合、寿命を縮める恐れもあるほど睡眠は私たちにとって重要なのです。
今回は、睡眠不足が引き起こす肌と身体の関係性を検証し、ご紹介したいと思います。
睡眠不足が美容に与える影響
肌のターンオーバーが乱れる
肌のターンオーバーが正常だと、睡眠中に
・皮膚のたるみ、シワを改善
・肌細胞の修復、再生
・肌の潤い、弾力アップ
を行ってくれます。
これらの働きによって美肌へと導き、アンチエイジングにも効果的だということが分かりますね。
しかし、睡眠不足が短いと肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンは分泌されず、老化を早めてしまいます。
ニキビが増える
睡眠不足になると、ニキビや肌荒れが起こりやすくなります。
なぜなら、ニキビの原因であるアクネ菌が増殖するだけでなく、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌に残り毛穴が詰まるため、ニキビができやすい環境になってしまいます。
シミが増える
ターンオーバーが乱れると、シミの元であるメラニン色素を追い出せずそのまま沈着し、シミが増えてしまう原因になります。
睡眠不足で肌の弾力が失われ、シミも増えてしまうという女性によっては恐ろしい事態になってしまいます。
乾燥肌
睡眠不足によって肌のバリア機能が低下すると、水分蒸散が促進されてしまいます。
それによって、肌の潤いが保たれず、肌が乾燥してしまいます。
肌のバリア機能を正常化するためにも、睡眠の質も上げていきたいですね。
睡眠不足が体に与える影響
次に睡眠不足によって体(健康)に与える影響をご紹介します。
不眠になる
睡眠不足になると朝起きて夜になったら寝る、という当たり前のリズムが作れなくなるので、体内時計が乱れてきます。
体内時計は脳がコントロールしていますが、睡眠ホルモンであるメラトニンを分泌できなくなり、本物の不眠になってしまいます。
体力の低下
睡眠不足で一番感じやすい症状が、疲れが取れないことではないでしょうか。
なぜなら、脳と身体がしっかり休めていない状態なので疲れが取れず、体力も低下します。
この状態が続くと、思うように動けなくて、仕事の効率も悪くなりますよね。
疲れた、と感じたらそれは睡眠不足が原因の可能性もあるのでしっかり睡眠を取って体を休ませましょう。
免疫力の低下
寝ていなくて疲れている時ほど、風邪や体を壊しやすくなりますよね。
睡眠は免疫にも関係しています。
免疫細胞は寝ている間に増えます。
しかし、睡眠不足だと免疫細胞が減るだけでなく、その活動自体も鈍くなってしまうため、免疫力が低下します。
ストレスも免疫細胞を弱めるため、睡眠不足でストレスがたまっていたら二重に免疫細胞にダメージを与えてしまうので気を付けましょう。
生理不順などの女性特有の悩みの悪化
睡眠不足は、女性特有の生理不順のお悩みも関係しています。
実際、生理不順で悩んでいる方が、睡眠不足であることが多いというデータもあります。
睡眠不足になると脳が休めていないので、ホルモンバランスを司る下垂体にも影響を与えます。
そうすると、ホルモンの分泌が乱れ、生理の周期にも影響が出て生理不順などのトラブルが起きやすくなります。
生理不順で悩んでいる方は、ストレスや睡眠不足も影響しているので、疲れていると感じたらしっかりと休みましょう。
まとめ
ポーラが30代から50代の女性12名を対象に、睡眠が肌に及ぼす影響を調べたところ、3時間睡眠の朝は6時間睡眠の朝に比べ、皮溝が浅く、皮丘のふくらみがなく平らになり、肌のキメが荒くなっているということが判明しました。
キメ細かい肌を保つためにも、睡眠時間を十分にとることは必要ということが分かりますね。
睡眠不足は肌だけでなく、健康にも影響します。疲れたなと感じたらすぐに休み、しっかりと身体を休ませてあげましょう。