美白化粧品で治るシミと治らないシミがある?
できてしまったシミに美白化粧品を使っても、あまり効果が感じられなかったという経験はありませんか?実はシミには美白化粧品で治るシミと治らないシミとが存在するんです。
シミの原因は紫外線だけではない
シミというと、紫外線や日焼けが原因で出来てしまうイメージがありますよね。そういったタイプのシミにはもちろん美白化粧品で治るものもありますが、中には紫外線意外の原因で発生してしまうシミもあります。
例えばホルモンバランスや遺伝的な要素が原因だったり、中には良性であるものの正確にはシミではなく腫瘍に分類されるものまであります。こういった原因でできてしまうシミに対しては、美白化粧品ではなかなか効果が現れないことが多いです。
シミの種類によって効果のある成分が異なる
また紫外線が原因で出来るシミについても、その種類によって効果のある成分は異なってきます。使っている美白化粧品で効果があまり見られない場合、配合されている有効成分が自分のシミに適していない可能性があるので、種類を変えてみるのも一つの手かもしれません。
ただし美白化粧品は、効果が表れるまである程度時間がかかるものです。炎症など明らかに肌に合っていないというわけでなければ、最低でも数か月は様子を見てみることも大切です。
美白化粧品で治るシミと有効な成分
ここからは実際に、美白化粧品で治るシミの種類の特徴や、有効な成分をまとめて紹介していきます。
美白化粧品で治るシミ①炎症性色素沈着
炎症性色素沈着と呼ばれる種類のシミは、名前からも想像できるようにニキビや肌荒れから変化していった種類のシミのことです。紫外線によって濃くなることはありますが、いわゆる傷跡の跡がシミになったものであり、肌が弱い人に発生しやすいと言われています。
紫外線が原因でないシミであれば美白化粧品では消えにくいのでは、と思うかもしれませんが、炎症性色素沈着は美白化粧品で治るシミの一つだと言われています。色素沈着を薄くしてくれると同時にニキビ跡の改善もサポートしてくれるビタミンC誘導体や、毛穴の引き締め効果なども期待できるフラーレンなどの成分が入っている美白化粧品を選びましょう。またターンオーバーを促進するため、ピーリングなどを行うこともおすすめです。
美白化粧品で治るシミ②老人性色素斑
老人性色素斑は紫外線が原因で発生するシミであり、私たちがシミだと認識する代表的なものになります。シミの中で最も多いとも言われており、一見簡単に治るように感じられますが、早めに対策をしなければ美白成分の効果が出なくなってしまうので要注意です。
おすすめの美白化粧品の成分はビタミンC誘導体や、肌の漂白剤との呼び名もあるハイドロキノンなどがおすすめです。ただしハイドロキノンは効果が高い分、人によっては肌に合わない場合もあるためかならずパッチテストなどを行ってから使用するようにしましょう。
美白化粧品で治るシミ③雀卵斑
雀卵斑というとあまりなじみがないかもしれませんが、雀卵斑とはいわゆるそばかすのことです。頬や鼻などにできる細かなシミを指し、遺伝的な要素のせいで出来てしまうことも多いと言われています。
遺伝によって発生するそばすは美白化粧品だけでは完全に消えることはないと言われていますが、ある程度薄くしてくれる効果は期待できます。メラニンの生成を抑えてくれるトラネキサム酸や、そばかすをそれ以上濃くしないためにアルブチンなどもおすすめです。
美白化粧品で治らないシミ
一般的に美白化粧品を使ってもあまり効果が期待できない、治らないと言われているシミを、その理由と共に紹介していきます。
美白化粧品で治らないシミ①肝斑
頬骨のあたり、左右の対象にぼんやりと現れるシミである肝斑。肝斑は紫外線が原因ではなく、主に女性ホルモンの影響によってできてしまうシミの一つです。はっきりとした原因がわかっておらず、ある日突然現れ突然消える、ということもあるシミのようです。
肝斑は女性ホルモンの乱れなどが原因であるため、女性ホルモンのバランスを整える漢方薬を飲むことが根本的な解決に近いと言われています。また美白化粧品も全く意味がないというわけではなく、トラネキサム酸などが配合されているものを使うと肝斑を多少は薄くしてくれると言われています。
美白化粧品で治らないシミ②脂漏性角化症
別名出っ張りジミとも呼ばれる脂漏性角化症は、年を取ると出てくる褐色や黒色をしたイボのようなシミです。実はシミというよりは皮膚の良性腫瘍であり、そのまま放っておいても問題はないものではありますが、とにかく大きく目立つため女性の多くはどうにかしたいと考えるでしょう。
脂漏性角化症に関しては、美白化粧品でシミが消えることはないと言われています。凍結療法やレーザーなどに切除で治療しましょう。場合によっては健康保険が適用になることもあります。
美白化粧品で治るシミかどうかをしっかり見極めよう
美白化粧品で治るシミと治らないシミについて、それぞれの種類や特徴を紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。治るシミに使わなければ、折角の美白化粧品も意味はありません。
自分のシミが治るシミなのかどうかをしっかりとみきわめ、またシミの種類に適した成分の入った美白化粧品を使っていきましょう。