クレンジングが必要な理由
そもそもクレンジングなんて本当に必要?なんて考えたことはありますか?
ただやみくもにクレンジング料を使っていては素肌をキレイに保つことは出来ませんし、毛穴トラブルを悪化させる可能性も高まります。
クレンジングで落とすものは油性のメイクアップ料です。そのため、メイクをしている日はクレンジングの必要があります。
そのクレンジング料は何でできているのかというと油分と界面活性剤とその他の成分です。油性のメイクアップ料を肌から浮き上がらせて落とすには、油分がどうしても必要なのです。
さらに洗い流す際の水と油分をなじませる橋渡し役として界面活性剤が配合されています。これらの油分と界面活性剤、水の配合量などが変わると、オイルタイプやクリームタイプなどの形状に分けられるしくみになっているのです。
クレンジングの種類
クレンジングは大きく分けて6種類あり、それぞれ特性があるので一つずつ見ていきましょう。
シートタイプ
油分でメイクを浮かせるというプロセスを省略し、界面活性剤の洗浄力だけで落とすので肌へのダメージが大きいです。さらに、どうしてもシートと肌の摩擦が起きてしまうので肌にダメージを与えて小さな傷ができてしまいます。
オイルタイプ
オイルタイプのクレンジング料は界面活性剤を多く含むため、サラッと簡単にメイクを落とせるのが人気の理由です。その分肌ダメージも大きいので注意が必要。これを使用するのはメイクが濃い日だけにした方が良さそうです。
リキッドタイプ
リキッドクレンジングはサラッとしたテクスチャーで「水クレンジング」と呼ばれています。
このタイプは泡立たないので、肌との摩擦が起きやすく肌に負担をかけてしまいます。
肌全体になじませたら肌の油分を必要以上に奪ってしまう前に素早く落としましょう。
ジェルタイプ
クリームのような乳白色タイプのジェルは弾力があり、手による摩擦を抑えることができるので肌への負担も少ないでしょう。
しかし、乳化していない透明のジェルタイプは界面活性剤が多く含まれているため、肌へのダメージも大きいです。
クリームタイプ
適度な油分を含むクリームタイプは肌への摩擦も少なく、クレンジング力もあります。クレンジング後も肌がしっとりしやすく総合的に見てクレンジング料の中では一番オススメです。
ミルクタイプ
肌への負担は最小限に抑えられているクリームタイプは滑らかなテクスチャーが特徴です。肌には優しいものの、水分含有量が多いためクレンジング力はいまひとつ。薄メイクの人にはこのタイプがいいかもしれません。
クレンジング料の選び方
クレンジング料は肌質やシチュエーションによって使い分けましょう。
オイリー肌
肌がテカリやすい、脂っぽいという人はオイルフリータイプのクレンジング料を選びましょう。オイリー肌の人がさらにオイルを肌にプラスしてしまうと毛穴を詰まらせニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなってしまうからです。
クレンジング力の強いオイルタイプのクレンジング料を使わなくてもいいように、メイクはできるだけナチュラルメイクにしましょう。
敏感肌
敏感肌の人はクレンジングの際の肌への摩擦が肌トラブルの原因になりやすいので、できるだけ肌への刺激が少ないクリームタイプやミルクタイプのクレンジング料を選びたいところ。
しかし、メイクが濃い時にクレンジング力の弱いクレンジング料を使っても、余計に摩擦が増えて肌へのダメージが増えてしまうだけです。
クレンジングのことを考えるとできればナチュラルメイクが望ましいのですが、気合いを入れて濃いメイクをした時にはオイルタイプのクレンジングを選びましょう。
落ちにくいマスカラや口紅
マスカラや口紅などを使ってメイクをした時は、専用のリムーバーを使うのがベストです。特に落ちにくいウォータープルーフのものなどを使った時は、肌への負担を考えても専用のリムーバーを使った方がいいです。
それぞれメーカーによってマスカラや口紅の特性が異なるので、その商品の特性をよく理解し落とし方を熟知している同一メーカーのリムーバーを買うのが一番無難でオススメです。
眠たくてメイクを落とすのが面倒くさい時
仕事で夜遅くに帰宅した時、眠たくてメイクを落とすのも面倒くさいという時ありますよね。そんな時にオススメしたいのがシートタイプのクレンジング料です。
シートタイプなので場所を選ばず、ベッドの脇に置いておけば究極に眠たいという時にはメイク落としと洗顔の役割を果たしてくれるので役立ちそうです。
しかし、シートタイプのクレンジングは肌への負担が大きいので、デイリー使いにはオススメできません。あくまで化粧を落とさずに寝るよりはマシという“緊急時のアイテム”としての位置付けで使いましょう。
クレンジング後のケア
クレンジング→洗顔後は毛穴が開きっぱなしの状態になっているので、毛穴を引き締めてあげる必要があります。化粧水と乳液でしっかりと肌に潤いを補給した後、収れん化粧水を使って毛穴をキュッと引き締めてあげましょう。
収れん化粧水は冷蔵庫などで冷やしておくとより引き締め効果がアップします。収れん化粧水の場合は肌につける時、体温で温めてしまわないようにコットンを使うようにしましょう。
クレンジングの使い方を見直そう
クレンジングの種類と使い方について解説してきましたがいかがでしたか?
肌は摩擦によってダメージを受けて、それが積み重なって肌トラブルを引き起こします。クレンジング力が高いからという理由だけで選んでしまうと、肌トラブルが増えてしまい、それを隠そうとさらに濃いメイクをするという負の連鎖が続いてしまいます。
肌のダメージのことを考えると肌への負担が少ないクリームタイプのクレンジングで事足りるように、出来るだけ化粧は薄めにすることを心掛けましょう。