シミができるメカニズムとは?今より濃くしないためのケア方法

 シミができるメカニズム

 

人はたくさん紫外線を浴びたからといって、すぐにシミがでてくるわけではありません。シミが出てくるまでには、いくつかの段階が存在します。まずはシミができるメカニズムから、説明をしていきたいと思います。

 紫外線により活性酸素が発生

紫外線を浴びると、私たちの肌の中には活性酸素が発生します。活性酸素は紫外線はもちろんですが、ストレスや喫煙などでも発生することがある物質です。

 情報伝達物質が発生

活性酸素が発生すると、肌内部を守るためにエンドセリン、プロスタグランジンという色素形成細胞(メラノサイト)を活性化する情報伝達物資が作り出されます。

これらの物質がメラノサイトに届くと、メラノサイトはメラニンの生成をスタートさせてしまいます。要するに肌の色を濃くする細胞に、肌の色を濃くするように指令が与えられているような状態ですね。

 チロシナーゼの活性化とメラニンの生成

エンドセリンやプロスタグランジンなどによりメラノサイトが刺激されると、同時にシミの元となるチロシナーゼという酵素も活性化します。

活性化したチロシナーゼは、無色の物質を酸化させます。それらが重結合していくと、生成されたメラニンが黒褐色の物質となって、肌の表面へ浮かび上がってくるのです。これがいわゆるシミと呼ばれるものになります。

 シミのケア方法

 

シミができるメカニズムを知ったところで、続いてはシミのケア方法を紹介していきます。

 まずは紫外線対策を入念に

こちらはシミのケア方法というよりも予防になりますが、まずはそもそも紫外線による活性酸素が発生することを防ぐ、ということが何よりも大切になります。なので日焼け止めはもちろん、紫外線対策などをしっかりと行うようにしましょう。

また紫外線対策は真夏の日差しが強い時期だけでなく、年間を通して行うことが大切になります。紫外線は夏だけでなく、一年中降り注いでいます。冬場は夏に比べると紫外線の量は少ないですが、それでも毎日の積み重ねで着実に肌にはシミの素が蓄積されていきます。なので紫外線対策は一年を通し行うことを、意識しましょう。

 抗酸化物質や酵素で活性酸素を打ち消す

紫外線を浴びると身体に活性酸素が発生します。長時間屋外にいた日や、あまり紫外線対策をせずに外に出てしまったというときは、発生した活性酸素の働きを打ち消すために、抗酸化物質や活性酸素を無毒化してくれる酵素を取り入れるようにしましょう。

食品やサプリメントなどで取り入れることも勿論ですが、最近は化粧水などでも抗酸化作用が高い成分が配合された物が多く販売されています。紫外線のケア方法は身体の外側からも内側からも行うことができます。

 美白化粧品でシミを抑制

美白化粧品と呼ばれるものはたくさん売られていますが、胡散臭い、効果がなさそうと考えていませんか?しかし美白化粧品と言われているものにはきちんとそれだけの理由があり、シミをケアしていくためには欠かせないアイテムとなります。

抗酸化物質や酵素で活性酸素を打ち消し、ここからさらにブーストをかけるのであれば、エンドセリン、プロスタグランジンという色素形成細胞(メラノサイト)を活性化する情報伝達物資を抑制することが大切です。さらにチロシナーゼの動きをブロックしたり、メラニン生成を抑制することも非常に効果的でしょう。美白成分は多く入っていればそれだけ色々な面からシミを抑制してくれます。

 シミのケア方法におすすめの成分

 

美白化粧品やサプリメントを選ぶ際、どういった成分が入っているものが良いのか。それぞれの効能と共に紹介していきます。以下を参考にして、自分が取り入れるべきだと思う成分が入った美白化粧品を選ぶようにしましょう。

 ビタミンC誘導体

美白系の商品に良く含まれているので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?ビタミンC誘導体は、その名の通りコラーゲンの合成など美しい肌を保つためには欠かせないビタミンCを、効果的に取り入れるために作られた成分です。

ビタミンC誘導体は、化粧品に配合すると壊れやすいビタミンCを誘導体にすることで、より効率的に肌に取り入れることができるようにしています。ビタミンCはメラニンの生成を抑えるだけでなく、メラニン色素の還元作用もあるシミのケアに取り入れるにはとても優れた成分なんです。

 ハイドロキノン

お肌の漂白剤の別名があるほど、高い美白効果があることで知られているハイドロキノン。チロシナーゼ活性化を阻害し、さらにメラニンを薄くするという、シミのケア方法に対して二つの有用な効果を兼ね備えている成分です。

アメリカで美白ケアといえば、ハイドロキノンと呼ばれるほど高い効果が期待できるハイドロキノン。しかし効果が高い分、人によっては皮膚への刺激を感じたりと、安全面が長年疑問視されていました。そのため少し前までは美容クリニックなどでしか使うことができませんでしたが、最近は低濃度であれば化粧品にも配合できるようになっています。

 アルブチン

アルブチンはコケモモや梨、ウワウルシなどにふくまれている、植物由来の美白成分になります。チロシナーゼに直接作用してメラニン生成を抑えることはもちろんですが、肌に吸収されるとハイドロキノンになり、メラニン色素を除去する働きも持っています。

シミができる前に予防してくれることはもちろん、できてしまったシミを薄くしてくれる効果もあるということですね。シミのケア方法の中では、非常に高い効果が期待できる成分として知られています。

 シミのメカニズムを知ればケア方法もみえてくる!

 

シミに悩む女性のために、シミができるメカニズムや最適なケア方法、シミのケアにおすすめ成分などをまとめて紹介してきました。

シミのケアは早いうちからやればやるほど、効果が得られるものです。まだ自分は若いから大丈夫…と過信せずに、日頃からしっかりと紫外線対策やシミのケアを行っていきましょう。

 

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