乾燥脂性肌という言葉は聞いたことはありますか?
乾燥脂性肌とは、表面はテカテカなのに、内側はカラカラなお肌のことを言い、インナードライ肌とも言われます。
インナードライ肌は、脂性肌(オイリー肌)ではなく、乾燥肌なのです。
そのため、脂性肌のスキンケアをすると症状が悪化してしまいます。
今回は、そんなインナードライ肌の原因と改善するための正しいスキンケア方法をご紹介します。
乾燥脂性肌(インナードライ)とは
脂性乾燥肌は、肌の内部は乾燥しているのに表面は脂でテカテカしている状態のことです。
表面上はテカテカしていて脂性肌の状態と見分けがつきにくいのが特徴ですが、実は内部が乾燥していて、脂性肌のケアだけでは肌トラブルが治りません。
・お肌のテカリが気になる
・お肌が乾燥している気がするのにニキビができる
・皮脂が多いのに、お肌にツッパリを感じる
これらの症状は典型的な乾燥脂性肌の特徴です。
乾燥脂性肌の原因は?
乾燥脂性肌の原因は「乾燥」です。
この乾燥脂性肌はホルモンバランスの乱れが大きく影響しています。
例えば、ストレスや睡眠不足によってホルモンバランスは乱れてしまうので、日々の規則正しい生活が改善への近道となります。
脂性肌と乾燥脂性肌の見分け方
自宅で簡単にチェックできる方法は、洗顔後に肌状態で判断するという方法です。
洗顔後、5~10分ほどなにも塗らずに放置してみましょう。
その後の肌状態で、自分の肌タイプを診断します。
肌がつっぱるのに、しばらくして触ったらベタつきがあると感じた方は、乾燥脂性肌です。
反対に、肌がべたついている方は脂性肌と判断できます。
乾燥脂性肌を改善するためにしてはいけないこと
乾燥脂性肌を改善するためにしてはいけないのは、脂性肌のためのスキンケアや無理に皮脂を取ってしまうことです。
なぜなら、この状態で無理に皮脂を落としても、また、皮脂を分泌するようにお肌が作用すると同時に、乾燥がさらに進んでしまい、ターンオーバーも乱れる原因となります。
具体的に間違ったスキンケア方法をご紹介します。
間違ったスキンケア
・過度な皮脂のふき取り
・強いクレンジング剤の使用
・化粧水だけのスキンケア
・過度な美容オイルや油溶性成分の使用
・冬場の過度なエアコンの使用
乾燥脂性肌の方が、ティッシュなどで皮脂をふき取ってしまうと、お肌からの水分の蒸発を促進してしまうので、逆効果です。
お肌がテカると、皮脂をふき取りたい!という気持ちになりますが、乾燥脂性肌の場合は、控えましょう。
また、強いクレンジング剤には、刺激の強い合成界面活性剤が配合されている場合があります。
お肌の負担が少ないのは、クリームタイプ、ミルクタイプ、ジェルタイプです。
また、乾燥脂性肌の改善にはアミノ酸系界面活性剤のクレンジングもおすすめです。
そして、化粧水には保湿成分も含まれていますが、化粧水の成分のうち70%以上が水分です。
化粧水の主な役割は、水分を与えてお肌を潤すことですが、保湿成分が少なければ、しっかりと水分を保つことができなくなります。
そのため、乾燥脂性肌の改善には、化粧水に加えて保湿力の高い美容液や保湿クリームも使いましょう。
乾燥脂性肌を改善するために行うべきケア
インナードライ肌の本質は「乾燥」のため、やるべきことは、正しい洗顔と保湿を中心にスキンケアをすることです。
優しい洗顔と保湿ケア
乾燥脂性肌の改善には、優しく丁寧なクレンジングと洗顔が大切です。
まず、洗顔を33度前後のぬるま湯にすることで、皮脂の落としすぎを抑えることができます。
また、刺激の少ない洗顔料を使い、洗顔料は夜だけ使うなどもおすすめです。
続いて、しっかり保湿を行うことも乾燥脂性肌には重要です。
お肌に水分を与える、保湿成分でしっかり水分をお肌の中に保つ、水分が蒸発しないようにするという基本に忠実な保湿を行いましょう。
乾燥脂性肌の場合は、「水分を保持する」と「水分の蒸発を防ぐ」ことが大切です。
ですから、美容液や保湿クリームを使った保湿を行うことを意識しましょう。
まとめ
乾燥脂性肌は、その根本はお肌の乾燥です。
そのため、保湿によるスキンケアが基本対策となります。
しかし、乾燥脂性肌だけではなく、多くの肌悩みの改善には、乾燥肌の対策が関わりがあります。お肌が乾燥しているとシミやたるみにも繋がります。
今日からできることをしっかりと行い、乾燥しらずのお肌を手に入れましょう。