乾燥肌に1番効果的と言われている成分が「セラミド」です。
しかし、皆さんはセラミドについてどれくらい理解されていますか?
今回は、セラミドはどのように肌に働いているのか、効果的な化粧品の探し方などを詳しくご紹介します。
セラミドとは?
セラミドとは、皮膚の一番外側である角質層に存在する成分。
また、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
細胞間脂質とは、水分を蓄えて肌を保湿し、細胞間をすき間なく埋めることで外部からの刺激を遮断することが可能です。
また、セラミドは年齢とともに減少し、20歳前後で100%の角質中のセラミド含有率は、40歳前後では50%まで低下すると言われています。
セラミドの種類>
皮膚に存在するセラミドは7種類あります。
特に重要と言われるのが、セラミド1・2・3で、化粧品にも多く使われています。
今回は1,2,3をご紹介します。
・セラミド1
外部からの刺激からお肌をカバーするバリア機能と水分も保持できるため、肌はなめらかになり、柔軟性を持つことができます。
◆アトピー性皮膚炎の方はセラミド1の不足が特に著しく見られるため、肌のバリア機能が低い状態となっています。
・セラミド2
セラミドの中でも高い保湿効果を持っています。
またセラミド2は肌以外にも髪の毛に多く含まれています。
・セラミド3(セラミドNP)
2と同様に高い保湿機能とシワを薄くする機能を持ちます。セラミド3は加齢によって減少しやすいのが特長です。
セラミド2と3は保湿効果が高いため、現在はアトピーの改善、乾燥肌や、しわの予防などに優れた効果を発揮します。
化粧品に配合されているセラミドの種類>
化粧品としては、不足しているセラミドを補い角質層の水分保持力をアップさせる効果があり、乾燥肌さん・敏感肌さんにオススメの成分。
化粧品に配合されているセラミドには
・天然セラミド
・ヒト型セラミド
・植物性セラミド
・合成セラミド
これらの4種類があります。
何を選べばいいか悩まれたら、「ヒト型(バイオ)セラミド」配合のものがおすすめです。酵母から生成され保湿力が高く、人間の肌に存在するセラミドとほぼ同じ化学構造のため低刺激です。
しかし、ヒト型セラミドは効果が高い反面、価格も高いです。
副作用は?
セラミドは人間の皮膚に存在するだけでなく、米、乳製品、大豆、小麦といった食品にも含まれているため、安全な成分と言えるでしょう。
しかし、化粧品にセラミドを配合する場合は、化学的に合成されたセラミドがほとんどです。
天然セラミドであれば安全と考えて良いかもしれませんが、合成セラミドは肌に合わない方もいらっしゃいます。
セラミド入りの化粧品で起こる副作用は、合成セラミドや、セラミド以外の防腐剤、香料などによる肌荒れやかぶれと考えて良いでしょう。
セラミドを残すためには?
先ほど説明した通り、セラミドは加齢とともに少しずつ減少を重ねていきます。
これによって乾燥肌や老化へと導いてしまいます。
そのため、肌のうるおいを保持するためにはやはり体内で生成されるセラミドだけではなく外部からも積極的に取り入れることが必要です。
正しい洗顔方法を行う
洗顔時に急いでいると、どうしてもゴシゴシと擦るような洗顔方法をしてしまいがち。
こうした行為を続けると角質層を傷つけてセラミドを洗い流してしまう原因にもなります。
洗顔によって流されてしまったセラミドは就寝時などに修復を行って再生されるようになりますが、それでもやはりセラミドの絶対数が少なければ肌の再生力も弱まってしまいます。
ですから、洗顔時はぬるま湯で優しく洗い流すようにしましょう。
適正な食事と運動を
食生活は人間の身体を作る源です。
忙しいと外食やインスタントに頼りがちで栄養バランスも乱れます。
そうすると、当然ながら体内に存在する成分も上手く生産されなくなります。
セラミドは人間の体内に元々存在する成分ですが、セラミドが多く生産されるように食べ物も選ぶようにすることも大切です。
例えば小麦、大豆、牛乳、たまねぎ、トマト、白菜など、セラミドを多く含む食材を中心に摂取すると減少していくセラミドを補うことができます。
まとめ
セラミドは年齢とともに減少していくので、意識して摂取しなければいけません。
毎日の生活環境やスキンケア方法を見直し、潤いのあるみずみずしい肌を手に入れましょう。